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2020.12.20更新

 不動産の任意売却とは、住宅ローンを支払えなくなった場合に、売却後も債務が残ってしまう不動産を、借入先の金融機関の同意を得て売却することです。不本意ながらも、一応は所有者の意思によって売却するため、「任意」売却と言います。

 

 自己破産をする際、破産者が不動産を所有していると、原則として、その不動産を売却してお金に換え、債権者に分配する手続をすることになります。不動産を所有したまま自己破産を申し立てると、裁判所から選任された管財人がその手続を行いますが、自己破産を申し立てる前に、自分で売却をすることも可能です。

 

 仮に不動産を売却して、売買代金全額を住宅ローンの返済に充てたとしても、まだ債務が残ってしまう状態をオーバーローンと言いますが、いくら債務が残るかは住宅ローン債権者にとって重大な関心事なので、売却額については債権者が決定します。

 

 住宅ローン債権者としては、住宅ローンの滞納が続いた場合、すぐにでも不動産を差し押さえて、裁判所による競売にかけた方が良いかもしれませんが、一般的に競売よりも任意売却の方が高額で売却できることが多く、債務者にとっても、売却代金から引越し代などが確保できる可能性があるため、任意売却の方が有利と言えます。

 

 オーバーローン状態ではなく、不動産の売却額で住宅ローンを完済できる見込みが大きい場合は、そもそも住宅ローン債権者の同意は不要なので、所有者の意思のみで売却できますが、これを通常売却と言います。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.11.01更新

 自己破産を申し立てる際は、申立日の時点でどのような財産を所有しているかを裁判所に報告する必要があるので、破産申立人が加入している任意保険についても報告することになります。

 

 この保険には、現在任意で加入している保険はもちろん、申立前2年以内に解約した保険も含まれます。そして、保険の種類を問わないので、すべての生命保険、医療保険、損害保険等について記載しなければならず、解約返戻金が発生しない掛け捨ての保険についても報告する必要があります。

 

 報告すべき事項としては、保険会社名、証券番号、保険の種類、契約日、月額保険料、解約の有無、解約返戻(予定)金の額、解約済みで解約返戻金を受領した場合はそれを何に使ったかなどです。

 

 解約返戻金は、破産申立時点で、その保険を解約した場合に払い戻しを受けられる金額を記載し、他の財産と合わせて99万円を超える場合は、超過部分について、債権者に分配する手続が必要となります。

 

 また、岐阜地方裁判所において、破産申立人の総資産が50万円を超える場合は、管財事件として処理されますが、たとえ総資産が50万円以下であっても、1件の保険の解約返戻金だけで20万円以上あるときは、少額管財事件となるのが原則です。

 

 ただし、その保険を解約して現金化するのが難しい特別の事情がある場合は、それを上申することによって、財産から除外することができる可能性があるので、一律に管財事件となるわけではありません。例えば、現に申立人やその家族が病気でその保険による恩恵を受けていたり、近い将来に恩恵を受ける可能性が高い場合には、保険を解約すると不利益が大きいため、事実上解約ができないものと評価されることがあります。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.08.22更新

 初めて当事務所の方にお越しになられる方の中には、お近くまで来られて道に迷われる方がいらっしゃいます。

 

 当事務所は、令和元年7月に現在の場所に事務所を移転しましたが、グーグルマップなどのアプリやカーナビで検索される際、当事務所の名前や電話番号で検索されると、旧事務所の方に行ってしまう可能性があります。

 

 現在の事務所は、旧事務所のすぐ近くではありますので、もし旧事務所の方に行かれても、お電話をいただければ詳しい場所をご案内させていただきますが、今後、当事務所にお越しになられる際は、「岐阜市加納花ノ木町51」でご検索いただければ、正確にご来所いただくことが可能ですので、よろしくお願い申し上げます。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.08.08更新

 岐阜の信販会社・㈱十六カードに対する時効援用手続について説明したいと思います。同社は、同じく岐阜にある十六銀行の系列会社で、商号変更前は㈱十六ディーシーカードと言い、岐阜を中心とする東海地方では、良く利用されている信販会社です。

 

 まず、時効援用通知書を送付すると、届いてすぐに同社の方から連絡があるので、時効手続をしやすい会社と言えます。時効消滅で処理されるとその旨を、時効中断事由があり時効消滅で処理できない場合はその旨を知らせてくれます。

 

 時効消滅で処理された場合でも、同社の方で債務不存在証明書などの発行はしていないようなので、口頭で確認するのみとなります。こちらで債務不存在証明書を作成して送付すれば、記名押印して返送してくれるようなので、ご希望の方はお申出ください。

 

 基本的に、他社と同じ手続で時効援用が可能ですが、同社の特徴としては、非常に手続が早いことと、同社の方から連絡をして回答をしてくれることが挙げられます。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.06.15更新

 携帯電話などの通信会社・㈱NTTドコモへの時効援用手続については、3通りの方法があります。

 

 1つ目は、ドコモdカードのカードローン債務について時効援用をする場合です。この場合、ニッテレ債権回収㈱が代理人として債権回収手続を行っており、同社のドコモdカード受託センター宛に時効援用通知を送付することになります。時効で処理されれば、債務不存在通知が送付され、時効中断事由があり時効援用ができないときは、その旨の連絡があります。

 

 2つ目は、2012年(平成24年)7月請求分以降の携帯電話等の利用料金について時効援用をする場合です。この場合、同系列会社のNTTファイナンス㈱に債権が譲渡されているため、同社に対して時効援用通知を送付します。

 

 3つ目は、2012年(平成24年)6月請求分以前の携帯電話等の利用料金について時効援用をする場合です。この場合は、NTTファイナンス㈱に対して債権譲渡されていないため、ドコモの方に時効援用通知を送付します。時効で処理される場合、手続完了までに1~2ヶ月かかることもありますが、希望すれば時効手続完了通知を送付してもらえます。

 

 1つ目の場合は、ニッテレ債権回収㈱より、何度か督促状が送られるはずなので、そこに記載してある契約番号で債権の特定が容易ですが、2つ目と3つ目の場合、住所・氏名・生年月日のみで過去の契約と照合できないことが多いので、旧住所や旧携帯番号などで照合することもあります。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.04.15更新

 破産を申し立て、免責許可を受けると、滞納税金など一定の債務を除いて、債務の支払義務が消滅します。ただ、日常的に発生する債務については、破産の対象とせず、そのまま支払うべきものもあります。

 

 たとえば、賃貸借でアパートやマンションなどを借りている場合、毎月の家賃の支払を怠れば退去しなければならなくなり、また、水道光熱費を滞納すれば、電気・ガス・水道などを止められてしまいます。

 

 本来、破産手続に着手した時点で、すべての債務の支払を停止する必要がありますが、このように生活する上で必要な支払については、継続しても構いませんし、逆に、継続しなければいけません。

 

 しかし、住んでいたアパートなどを既に退去しているか、あるいは近い内に退去することが決まっており、その際に、家賃や水道光熱費の滞納があれば、破産を申し立てる際に破産債権として計上し、免責を受けることも可能です。

 

 もっとも、水道料金については、上水道料金については破産の対象となりますが、下水道料金については、税金と同じ扱いとなっており、破産しても支払義務が残るので、注意が必要です。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.03.23更新

 個人再生はすべての債権債務が対象となり、一部の債権債務を除外できないため、当然、保証債務についても、個人再生手続の中で処理されることになります。

 

 ただ、個人再生の申立て時点では、主債務者がきちんと返済を継続しており、保証債務の金額がゼロであることがありますが、このような場合でも、その時点の主債務額が保証債務として発生していると仮定して、再生計画が進められることになります。

 

 例えば、家族名義の自動車ローンの連帯保証人になっており、主債務者である家族は滞納なく支払いをしているため、残額が80万円あるとします。その時点で連帯保証人が個人再生を申し立て、再生計画の認可が下りると、80万円を5分の1(総債務額が500万円以上の場合)に減額した16万円の範囲で返済を行っていけばよいことになります。

 

 もっとも、再生計画の認可が下りた後、再生計画案にしたがって返済を開始する時点で、なお、主債務者が返済を継続することができれば、保証債務については、支払いを保留することができます。その後、主債務者が返済できなくなり、債権者から返済を求められた場合は、再生計画の範囲で支払いをすることになります。

 

 このように、個人再生においては、保証債務についても他の債務と同じように扱えばよいのですが、最終的に返済をしなくてもよい可能性があるので、その点を留意していただければと思います。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.03.04更新

 時効期間は、債権の種類によって異なりますが、大きく分けて10年のものと5年のものがあります。

 

 貸金業者に対する債務は、通常、最終弁済期から5年で消滅時効にかかりますが、その間に裁判所に対し支払督促申立や訴訟提起があると、時効が中断し、支払督促や訴訟の判決が確定すると、時効期間はその時点から10年に延長されます。

 

 任意整理による和解や訴訟による判決の後に、債権者に返済をすると、返済した時点から更に時効期間が10年に延長されます。貸金業者の債権が5年の時効期間となっているのは、貸金業者であれば、商業行為上、5年の期間内に債権回収の努力をするべきなのに、それを怠るのはやむを得ないという理由ですが、任意整理による和解や訴訟による判決があった後に返済をする場合は、商業行為に基づく返済ではないとみなされるからです。

 

 知人同士によるお金の貸し借りについては、商業行為とは無関係なので、時効は10年となります。知人間で支払督促や訴訟などがあった場合、判決確定後に時効が10年となるのは、貸金業者と同様です。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.02.19更新

 配偶者・親・兄弟姉妹などが亡くなり、自分が相続人となった場合、財産が多ければ、そのまま相続して問題ないのですが、借金が多く相続を放棄したい場合には、一定期間内に相続放棄の手続をしていただく必要があります。

 

 相続放棄の手続は、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に対して行い、被相続人が亡くなり自分が相続人であることを知った日から3ヶ月以内にしていただく必要があります。

 

 この際に必要になる書類は、相続放棄をする方が、被相続人から見て、どのような関係に当たるかによって変わりますが、共通して必要なものは、①被相続人の死亡時の除籍謄本、②被相続人の住民票除票、③相続人の戸籍謄本です。

 

 第1順位の相続人である配偶者・子が相続放棄をする場合、上記①~③のみで足りますが、第2順位の相続人である親・祖父母や第3順位の兄弟姉妹などが相続放棄をする場合は、それに加えて、被相続人の出生時から死亡時までのすべての除籍謄本なども必要となります。

 

 また、被相続人の死亡日から3ヶ月経過後に相続放棄の手続をする際は、別途、上申書を添付する必要があるので、詳しくは、当事務所までお問い合わせください。

 

 費用としては、どの家庭裁判所で手続する場合でも800円分の収入印紙が必要で、他に、84円切手や10円切手が数枚必要となりますが、切手の内訳については、各裁判所ごとに異なるので、その都度確認する必要があります。

 

 

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

2020.01.25更新

 借入をすると、債務額に対して、日々、利息が発生します。この利息は、借入の際に交わす契約書の中で定められており、法定金利の範囲内で何パーセントと決められています。

 

 かつて、この法定金利を超えて利息を取っていた貸金業者が今になって請求されているのが、いわゆる過払金です。ただ、現在では、法定金利を超えた利率で貸し付けている業者はおらず、いずれは過払金の発生というものはなくなる見込みです。

 

 利息と似たものに、遅延損害金というものがあります。遅延損害金と利息は何が異なるのか、一般の方はあまり気に留められないかもしれませんが、まったく違うものです。

 

 利息は、お金の貸し借りの取引が約定通りに行われている場合に発生するものですが、遅延損害金は、約定通りに債務の返済ができなかった場合に発生するもので、債務不履行による損害賠償金のような意味合いです。したがって、遅延損害金の法定金利は、利息より高めに設定されています。

 

 利息の法定金利は、債務額が10万円以上100万円未満では上限が18パーセント、100万円以上だと上限15パーセントですが、遅延損害金の場合、債務額が10万円以上100万円未満では上限が26.28パーセント、100万円以上だと上限が21.9パーセントとなっています。

 

 したがって、1000万円を借りている場合に債務の返済が滞ってしまうと、1年後には、債務額が1200万円以上に膨らんでしまうこともあるため、滞納をしないよう注意が必要です。

 

 もっとも、自己破産をする場合は、遅延損害金がどれだけ高額であろうと、免責が下りれば債務自体が消えてしまうので、あまり影響がないと言えます。

投稿者: 土田司法書士/行政書士事務所

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